クリスマスの発酵菓子 シュトレン・パネットーネ・クグロフ 

誠文堂新光社より2022年9月11日に発行の【クリスマスの発酵菓子 シュトレン・パネットーネ・クグロフ ヨーロッパで愛され続けるその背景、魅力と作り方】の製作に携わらせていただきました

昨年の夏前から企画をいただき本が形を成すまでには1年以上の歳月を要した渾身の1冊
お話をいただいた時に私がどうしてもこだわりたかったのは【普及性】

パネットーネを作ろうとすると、非常に時間のかかる酵母を作ることや、たくさんの専門的な素材集め、非常に高価な専用の機材の購入という高いハードル達が待ち受けています

このハードルを飛び越えた者だけがたどり着くことの許されたいわば聖域のような立ち位置にいるのが私の中でのパネットーネでした

幾度となくパネットーネに挑戦して敗れ、また挑戦しては何かしらが足りなく再び敗れということを繰り返してました
失敗を繰り返す日々の中で、一つ一つコツコツと積み上げては崩して、また壁にぶつかってとまさに瞑想迷宮入りしたのがパネットーネです

酵母や素材集めはなんとかなります
そしてそこにこだわるのは料理人としてめっちゃ楽しいです
なのでその辺りはサクサク良くなっていきます

しかし道のりはそう簡単ではありません
最大の難関は専用器具の購入ではないでしょうか?
何百万もする機材を導入するのは至難の業です

失敗した理由を機材のせいにしたことも何度もあります

でもそこで諦めなかった
諦めたら負けな気がしてパネットーネと向き合い続けていました

初めてパネットーネを焼いたのは19歳の時で18年前のこと
人1人成人してしまします(笑)
はっきり言って当時はただのレーズンバターパンでした

それから幾度となくパネットーネに挑戦しましたが成功はなし

精度は徐々に上がっていきますが、納得のいくものには辿り着けず、、、

今回の企画をいただいた時にも納得のいくものが作れるところには辿りついていませんでした

撮影までの期間を長めにいただいたので、そこで完成できなければ謝罪してこのお話からおろして頂きパネットーネ作りは封印する決意で取り掛かったパネットーネ企画
退路を絶った男の挑戦が今回の私のパネットーネです

とにかくこだわったのは、【機材のせいにしないこと】と【一般的に手が届く値段の機材を使用すること】
パネットーネ作りの理論をひたすらに理解すれば、専用の機材が行なっている作業を分解してなんとか代用できるのでは無いだろうか?と思いひたすらに独自の実験をしまくりました
理論に基づいたパネットーネの研究の総仕上げ

【自分達で作ることによってパネットーネを普及する仕組みを作りたい】という夢を追いかけた今回の企画です

どんだけ失敗したかはわかりません
過酷な環境である夏に始まったパネットーネ造り

ダブルアームがめっちゃ欲しいと揺れたパネットーネ造り(笑)

でも絶対に諦めませんでした

諦めないと急にある日突然くるんですよね
成功の日が

そして人生最高傑作の納得のいくパネットーネに辿りつきます

私なりにはなりますが一般的なレストランや、パン好きのご家庭の設備でも挑戦できるパネットーネが完成いたしました

一度パネットーネ造りを諦めた方、これからパネットーネ造りに挑戦する方
ぜひ手に取っていただきたいです

ちなみにこの本にはパネットーネ造りの巨匠の方々の憧れの本気設備のハイエンドなレシピも記載されています
パネットーネで世界と戦っている方々の熱い想いにも触れられるのが本書のいいところ

自分にあったパネットーネのレシピときっと出会えるはず
今回自分の限界を越える機会を与えてくださった編集の羽根則子さん
そして、パネットーネ造りの完成を支えてくれたペペロッソの卒業生の
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本当にありがとうございました
#アディクト オ シュクル
#ミニチュアガーデンカフェ 

見つからなかった店舗の方すみません
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