今回、バリラパスタワールドチャンピオンシップにて世界各国のジャーナリストの方や、シェフ、インフルエンサー、出版社の方々と言った様々なジャンルの人と関わる事ができました
しかも4日間朝から晩まで
大会参加のシェフ達は違いますが、その他の関係者は皆同じホテル
仕事も、寝るのも、食べるのも、打ち上げるのも、全部一緒
解散した今、物凄く寂しい(笑)
仕事柄イタリア人とは関わる事は多いですが、アメリカ人や、オーストリア人、ましてや地球の裏側のブラジル人等々の方々と一つの目的を共有して仕事ができた事は貴重な財産となりました
【イタリアの食文化】を様々な国の方々と追いかけて、密着し、個々に考え、発信し、次の世代へと繋ぐという活動
バリラのパスタワールドチャンピオンシップは、ただのパスタの世界大会ではありませんでした
参加したシェフ達は一番得たものが多いのは当然ながら、その大会を応援する各国のチームも得た物は大きかったと思います
グローバルに展開するバリラだからこそ成し得た今回の大会だったかと思います
もはや【パスタ】はイタリア本国のみ神格化される料理ではなく、世界の各地の家庭で親しみを持たれて、食べられているものになっている事を肌で感じました
今回のコンテストには、中にはイタリア料理店でない料理人が参加しているという国もありました
正直、イタリア郷土料理を生業とし、愛している私としては驚きは隠せませんでした
パスタの大会なんだから、各国のイタリア料理店の料理人が出場しているんだろうなと
私の中の当たり前
もう、その考え方は古かったみたいです
パスタがそれだけグローバルな位置付けになっているという事ですね
世界の各地で、その国自体のパスタの郷土料理がどんどん生まれているかもしれません
イタリアという枠を、本質の意味でパスタはもうとっくに飛び出していたんですね
日本にもパスタ文化は深く根づきつつあると思います
明太子パスタや、ナポリタン
それもパスタです
パスタとは世界中で愛される料理なんだなぁと染み染み感じました
私のパスタは、そんな世界中で愛されるパス
タ料理のカテゴリーの中の、【イタリア郷土の手打ちパスタ】という事を再認識させていただきました
パスタ料理の世界は、私が想像していたよりもずぅーっと広かった
国によってパスタの位置付けも異なる
大会前日にも前述したように、粉からできているパスタはそもそもが、形のないものからできています
形のないものから形を生み出すのがパスタ
大会前も、大会後も言葉は変わりませんが、言葉自体の厚みだったり、重みだったりが自分の中で進化したように思います
パスタはもっともっと自由でいい
その国だったり、一個人だったりの解釈をもっと強く表現していい
大くの人に受け入れられ、語り継がれたレシピだけが新しい伝統になる
伝統はいつも革新の中にある
世界の各地の、パスタの伝統料理なんて本が出版される日も近いかもしれない
今回のコンテストでは、多くの審査員の方のコメントで、【個】に対してだったり、作者自体が【何なのか】を問うていたシーンが多かったように感じている
それは、【パスタ】というもの評価基準が【美味しさ】だけではないところまで進化しているという事であると思う
大会前の私のテーマであった【美味しいは当たり前のその先】の答えの一つは、
【自分がなんなのか】
というところに一つ落ち着かざるを得ないといえる
それはファッショナブルな料理を思いつきで作る事とは違う
10年、20年先残るであろう本質を表す事である
世界の各地で愛される事で、中にはパスタ大国イタリアに、イタリア郷土のパスタや、
イタリア食文化を学びに来たいと思う人が出てくると思う
広がり、愛される事でより深く知ろうとする現象にて必ず起こるであろうイタリア郷土のパスタへの原点回帰
この先の未来、イタリア郷土のパスタがもっと世界に羽ばたく事も同時に確信した
バリラ社の【イタリア料理のアイデンティティとカルチャーを守り伝えること】は、今回のコンテストにて遺憾無く発揮されたということになるだろう
パスタでたくさんの国の方々と繋がる事のできた今回のコンテスト
粉物には夢がある
形自体、最初は何もない粉が形創っているパスタの無限の可能性はどこまで進化していくんだろうか
たった今、帰国しました
皆さんに帰国したてホヤホヤの私のパスタを食べてもらいたい
早くパスタが作りたい
今夜は、北イタリアフリウリのワイナリー【スカルボーロ 】がペペロッソに来日してくれます
スカルボーロと一緒に考えた、現地のレシピの再現にてご用意させていただきました
形式ばった会ではなく、【イタリア人のおうちに遊びに来た】ような雰囲気でお待ちしております
ご興味ある方は店頭までお問い合わせください
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