〜Ricette della Cucina molisana〜
・Agnello al garofano alla molisana[アニェッロ アル ガロファノ アッラ モリザーナ]
料理名にあるgarofanoはchiodo di garofano キオド ディ ガロファノのこと。
キオド ディ ガロファノとはクローブ。
クローブの花蕾は釘に似た形をしていて、日本では漢名に従って「丁子」と呼ばれている。強い香気を持った香辛料です。
ちなみにgarofano[ガロファノ]だけで翻訳するとイタリア語でカーネーションという意味になります。
本日の賄いは仔羊のトマト煮込み。
羊はコロコロにカットして焼きました。そのあと煮込むのですが、玉ねぎにクローブを刺したものとトマトをいれて煮込みます。
Ingredienti
POLPA DI AGNELLO 1,3 kg
CHIODI DI GAROFANO 4
BURRO 40 gr
CIPOLLE 1
POMODORI maturi – 250 gr
ALLORO 2 foglie
BRODO DI CARNE 1 bicchiere
PANINI raffermi – 2
OLIO EXTRAVERGINE D’OLIVA (EVO) 4 cucchiai da tavola
SALE q.b.
PEPE NERO q.b.
羊の群れを導くトラットゥーリが多いモリーゼ州。羊料理もよく食べられます。
モリーゼ州にたくさんいる羊はヤギとともに“最古の家畜動物”と言われるほど、人間とのかかわりが古く、深い。そのため、多くの文化や宗教、占星術などと結び付けられています。
例えば中国神話では、羊は人類に五穀の種をもたらした偉大な神として描かれている。
人類はその五穀の種をまき、その年には農作物が育つとの神話。
十二支のひとつでもある羊。
十二支の中で8番目に通常数えられます。
群れをなす羊は、「家族の安泰を示し平和に暮らす」ことを意味しています。
人間とのかかわりが古く深い羊の伝統あるモリーゼ州の郷土料理アニェッロ アル ガロファノ アッラ モリザーナをご用意致しました。